【オールシーズンズポートフォリオとは?】グローバルマクロ戦略をとるヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ」を運営するレイ・ダリオが提唱するポートフォリオとは?

ヘッジファンドの中には様々な戦略をとるファンドがあります。その中でも代表的な戦略としてグローバルマクロ戦略があります。

 

世界の金融市場動向のマクロ観測的な視点から、為替や商品、株式、債券など世界各国の様々な金融商品を売り買いする手法であり、主に大規模なヘッジファンドが得意とする手法。

参照:野村證券

 

昔はジョージ・ソロスが有名でしたね。英国の通貨ポンドを大量に売って英国中央銀行に打ち勝った話が有名ですね。

 

現在、最も有名なグローバルマクロ戦略をとるヘッジファンドは「ブリッジウォーターアソシエイツ」です。

ブリッジウォーターアソシエイツは2019年こそ▲0.5%でしたが2000年以来ITバブル崩壊やリーマンショックを経験しながらも、ずっとプラスのリターンを叩き出しています。

結果的に資産が大幅に流入し、運用が好調だったこともあいまり運用資産額は約17兆円という想像もつかない金額に膨れ上がっています。(日本の国家予算は約100兆円)

1ファンドとして運用する金額は世界最大となっています。

 

このブリッジウォーターアソシエイツを運用しているのが創設者でもあるレイダリオです。

彼はマクロ経済学者としても名を馳せており、個人投資家に向けても運用に適したポートフォリオを提唱しています。本日はレイダリオ氏について以下の点をお伝えしていきたいと思います。

 

  • レイダリオ氏の生い立ち
  • ブリッジウォーターアソシエイツってどんなファンド?
  • レイダリオが個人投資家に推奨するオールシーズンズポートフォリオとは?
  • オールシーズンズポートフォリオの弱点とは?
  • 日本のおすすめグローバルマクロ戦略ファンドとは?

 

レイ・ダリオ氏とは?

レイ・ダリオ氏は世界最大のヘッジファンドのファンドマネージャーであると同時に、著名なマクロ経済学者です。以下がレイダリオです。

 

レイダリオ

 

簡単に彼の経歴について見ていきたいと思います。

彼は初めからエリートとしての人生を歩んできましたが、生まれは裕福な家庭ではありませんでした。

彼はニューヨークの比較的貧しいジャズミュージシャンの父と専業主婦の母の間にうまれ、決して恵まれた環境ではありませんでした。

 

しかし、彼は独学で高校時代から株式投資を実施し超エリート大学であるロングアイランド大学で金融の専門学部で学びました。

その後、日本人ならば誰もが憧れるハーバードビジネススクールを経てMerrill Lynchに就職とエリート街道を邁進していくことになります。

その後、シェアソン・ヘイデン・ストーンという証券会社に勤務するも酒によって上司と喧嘩したことでクビとなり、ブリッジウォーターを設立することになりました。

 

ブリッジウォーターアソシエイツが採用するグローバルマクロ戦略とは?

ブリッジウォーターアソシエイツの運用額は世界最大で400近い公的機関や大学の年金基金、中央銀行や政府機関の資金を運用しています。

ブリッジウォーターアソシエイツが有名になったのはリーマンショックです。株式市場や他のヘッジファンドが大幅マイナスを記録するなかで、ブリッジウォーターは寧ろ12%のプラスのリターンを叩き出しました。

2000年以降、2019年までずっとプラスのリターンを叩き出していることが多くの機関投資家からの信頼を勝ち得ている要因といえるでしょう。

どのような市場であってもプラスのリターンを追求する絶対収益型のファンドとして確り投資家にリターンを提供してきたファンドなのです。そしてブリッジウォーターが採用する戦略こそグローバルマクロ戦略なのです。

 

グローバルマクロ戦略は経済指標をみて経済の動向を予測して、株式だけでなく、債券、為替、不動産、商品の今後の動きを予想してロングとショートを織り交ぜて投資する戦略です。

つまり、今後株式が下落すると予想するなら株式をショートして、債券をロングするという戦略をとるということですね。

ブリッジウォーターはマクロ経済学の専門家を多く採用して、日々今後の経済の見通しを予想して的中させてきているからこそ安定したリターンを叩き出しているのです。

 

レイ・ダリオが個人投資に推奨するポートフォリオとは?

レイダリオ氏が個人投資家に推奨しているポートフォリオがオールシーズンズポートフォリオです。オールシーズンズポートフォリオは名前の通り、どのような環境でも安定したリターンをだせるようなポートフォリオとして考案されています。

 

債券の比率が55%となっており、株式が下落する局面では金利が下落して債券が上昇してお互いを相殺するので安定したリターンを叩き出すことができるのです。

オールシーズンズポートフォリオ
投資資産 構成比率
米国株 30%
長期国債 40%
短中期国債 15%
7.5%
商品 7.5%

 

実際、筆者も2019年から相場の加熱感からオールシーズンズポートフォリオを組成しており、コロナショックも寧ろプラスのリターンで乗り切れました。

以下の通り2000年からのリターンは安定して上昇しており米国株の市場平均をも凌駕しています。

 

オールシーズンズポートフォリオのリターン

 

各資産は以下のETFで再現することができます。

対象資産 ETF名称
米国株 VTI
長期国債 TLT
短中期国債 IEF
GLD

 

商品については、あえて投資せずに金を30%で問題なく再現することができます。実際筆者もそうしていました。

ここまで見ると、オールシーズンズポートフォリオは完璧な戦略のように思えます。しかし、2020年以降の世界ではオールシーズンズポートフォリオはワークしない世界が構築されているのです。

そのため、筆者もオールシーズンズポートフォリオは解体していますし、レイダリオも自身の運用ファンドのポートフォリオ構成を変更しています。

 

オールシーズンズポートフォリオの弱点!今後は通用しない公算が大きい

オールシーズンズポートフォリオで最大のポーションを占めるのが長期国債と短中期国債を合わせて55%を占める債券ポーションです。

債券は金利が下がることで価格が上昇する仕組みとなっています。

 

例えば現在3%の債券があったとします。

金利が4%に上昇してしまっては現在金利3%の債券の魅力はうすれて債券価格が下落します。一方、金利が2%に下落すれば3%の債券の魅力は上昇して債券価格が上昇するのです。

 

債券と金利の仕組み

 

今まで1980年代以降債券金利は一貫して下落してきたので債券価格は上昇してきました。

 

米国10年債金利の推移

 

しかし、上記のように米10年債金利ですら既に金利下落余地がなく0%近傍になっています。つまり、今後債券の価格が上昇することが殆ど見込めない環境になってしまったのです。

今までは株が下落すると、代わりに債券を購入する動きが強くなり債券価格が上昇し、両方保有している場合はリスクヘッジをすることができました。

しかし、今後は大規模金融緩和が終了して金利が上昇し債券価格が下落すると同時に株価も下落する可能性が出てきているのです。

 

しかる状況の変化を受けて、レイダリオ自身も今まで保有していた債券ETFを手放して売却して、金のポーションを引き上げています。

和製ブリッジウォーターアソシエイツともいえるグローバルマクロファンドとは?

ブリッジウォーターアソシエイツはずっと堅調でしたが2019年に▲0.5%のマイナスになってしまいました。

また、今期既に旗艦ファンドである「ピュア・アルファII」は▲約20%となり苦戦を強いられています。(→Bloomberg)

また、ブリッジウォーターは大口顧客からの資産しか受け入れてないので日本の個人投資家が投資を行うことはできません。

 

しかし、日本にも設立以来7年間、コロナショックを含めて無傷で運用しているマクロファンドが存在しています。

筆者が投資しているBMキャピタルは伝統的なバリュー株投資を基本としながらも、相場見通しに応じて現金比率や金を組み入れて運用を行っています。

過去7年間、相場の下落局面でもマイナスをだすことなく投資家ベースで年率10%のリターンを叩き出し続けています。

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

BMキャピタル
BMキャピタルは筆者が2015年から投資を行なっているヘッジファンドです。(→2021年注目のおすすめ投資先ランキング) 筆者の大...

 

まとめ

レイダリオは世界最大のヘッジファンドであるグローバルマクロ戦略を採用しているブリッジウォーターアソシエイツを運営しています。

長年優秀な成績を残し多くの機関投資家から信頼を集めていますが、2019年から不調となっています。また、彼は個人投資家向けにオールシーズンズポートフォリオを提唱していますが2020年からは通用しない内容となっています。

日本にも相場見通しを立てながらポートフォリオを構築していくマクロファンドが存在しています。今回紹介したBMキャピタルを含めて以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

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